2021年7月6日火曜日

藪の中

 


 平成30年に松本智津夫元死刑囚に死刑が執行されたあと、法務省は遺骨について、松本元死刑囚本人が執行前に示した意向に基づいて、教団と関係を絶ったとされる四女に引き渡す方向で検討し、四女側も信者の信仰の対象にならないよう、遺骨を引き取って海に散骨する意向を示しました。


これに対し、元死刑囚の妻と4人のほかの子どもが「元死刑囚の精神状態から、特定の人を指定することはありえない」として引き取りを要望し、遺骨は受取人が決まらないまま、東京拘置所で保管されてきました。

このため次女と四女が受取人を確定させる審判をそれぞれ申し立てたのに対し、東京家庭裁判所は去年、四女ではなく、次女を受取人とする決定をしました。

非公開の審理のため理由は明らかにされていませんが、元死刑囚本人が刑の執行前に四女を引き取り先とする意向を示したとされたことについて、裁判所は有効なものと認めなかったとみられます。


プライバシーに配慮したのかもしれんが、社会的影響の大きい事柄について、どれもこれも非公開闇の中で進まれているのは、なにか、こう釈然としないものもある。

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