ワクチン接種、目標の「1日100万回」達成…政府発表
あえて退路を断った菅の胸には、こんな思いが去来していた。今年1月に新規感染者が1日6万人に上った英国は都市封鎖(ロックダウン)でも収束せず、ワクチン接種が進んだ今、日常生活を取り戻しつつある。日本は今一番きついが、我慢の時。接種が本格化する6月に必ず雰囲気が変わる――。「何を言われようが、ワクチンだけで突き進む」河野氏の反対退け「1日100万回」打ち出すさらに菅は、自衛隊を動員した大規模接種会場の開設に続き、5月7日、ワクチン接種の「1日100万回」目標を打ち出した。接種が加速化する5月24日から7月末まで約70日。100万回は、この間に高齢者の2回接種(計7200万回)を終えるのに必要な回数を逆算した「首相発案の数字」(周辺)だった。これにも河野は抵抗した。具体的な裏付けもなく掲げて、達成できなければ、非難を浴びるのは確実だった。「1日70万回でもいいのではないですか」発表直前、数字を知った河野は、菅と直接向き合い翻意を迫った。季節性インフルエンザワクチンの1日平均接種実績の60万回に、10万回上積みした数字が限度だと食い下がったが、「オレがやると言えば、みんな動く」と強く信じる菅は納得しなかった。菅は、同じ神奈川県選出の河野を「将来の総裁候補」と目をかけてきた。2009年の自民党総裁選では、河野の推薦人集めにも奔走した。突破力や発信力を評価し、ワクチン担当に河野を起用したのも菅だった。そんな「弟分」の河野の反対も退け、菅はワクチン接種加速に向け突き進んだ。
河野大臣の反対を退けてよかった。河野大臣はリーダーの資質に欠ける。
ここらへん見かけによらず菅総理の偉いところである。
ただ、スタートが遅れたのはまずかった。
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