英エコノミスト誌がロバート・カプランの「アメリカはイラクやアフガニスタンで失敗しても大丈夫」という議論を掲載。ユーラシア大陸から離れた位置にあるアメリカは地理的に優位だからという地政学的な理由を提示。https://t.co/r2swCCDpKA
— OKUYAMA Masashi ┃奥山真司 (@masatheman) August 25, 2021
America is a vast and wealthy continent densely connected by navigable rivers and with an economy of scale, accessible to the main sea lines of communication, yet protected by oceans from the turmoil of the Old World.
America, unlike China, is self-sufficient in hydrocarbons. It has abundant water resources and no powerful and hostile neighbors
内にあっては川による航路、外にあっては広大な海によって外国への航路に恵まれており、なおかつ海に囲まれることによって、大陸の混乱と無関係でいられる。中国と違って国内にエネルギー資源が豊富で、また、隣国に強大な敵国もない。
ーー日本も地理的にはいいんだけど、中韓が近いし、エネルギー資源が少ないしなああ。
しかし、そのアメリカも問題がないわけじゃないくて、経済格差が広がり、国内問題がむしろ脅威になっている、と。
で、おもしろいのが、これ、
The problem is compounded by history. Ernest Renan, a 19th-century French political philosopher, wrote that, “To forget and…to get one’s history wrong are essential factors in the making of a nation; and thus the advance of historical studies is often a danger to nationality.” In fact, a mythic and triumphalist interpretation of the past was an essential element to America’s victories in two world wars and the cold war.
国造りには自国の歴史の忘却と誤解が不可欠であって、歴史を深く研究することは国家にとっては危険である。実際のところ、神話や勝者の歴史観こそが、第二次対戦や冷戦におけるアメリカの勝利には必須だった、と。
・・・・ところが最近では歴史研究が進んじゃってアメリカの暗く嫌な面がみえてきちゃって国が揺らいでいるわけですね・・・・（アメリカってつい最近まで第二次対戦は世界解放のための戦争だったと信じている人が多かった・・・てか、いまでもいると思う。）
米中露それぞれ問題を抱えているが どの国の衰退のペースが一番遅いか・・つまりは、どの国が一番柔軟性があって衰退のペースを遅らせて復活できるか、というと、
The question may be: which one of the great powers, or ones, will weaken at a faster pace than the others? Mastering change may decide the great-power struggle. Which of them has flexibility built into their political structures? American democracy, as unruly and problematic as it is, has demonstrated an historical proclivity to adapt and reinvent itself more than other big systems.
問題はあるもののアメリカは民主主義 があるから、また、やっていけるだろう、と。
ーーーこれはおれもそう思うな。
ただ、それは、日本が全面的にアメリカを頼れることを意味しない。
また、アフガンはじめアメリカが手を付けて生じたイスラム圏の混乱がなくなるわけでもない。
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