徳光和夫 妻は初期の認知症「もの覚えがどんどん薄れていく」も「一人残していくわけにはいかない」
お年寄りの同じ話を何十回何百回と聞く機会があったから、そういうことに関して無知ではなかったが、障害をもった友人が問題に対して同じ過ちを繰り返し、それについて同じ説明をする・・・いわゆる無限ループってのもつらいものがある。
ヒッチハイクにきた若者たちがモンスターの餌食になる場面がある。観客はモンスターが居ることはわかっているから、行かなきゃいいのにと思いながら、若者たちはウキウキモンスターに近づいていく・・・観客はハラハラする。
それと同じように、友人が確実に崖に向かっていて、こっちは「おーい、戻って来いよおお」と言っているのに、向こうは理解力も対応するスキルもなく、崖にむかってトボトボと歩いていく。それをスローモーションで見ているだけのようなかんじでやはり辛いものがある。
あとで後悔しないようにできる限りのことをして、あるいは相手を傷つけないように言い過ぎ、言い方にも注意しないといけない。
ただ、たぶん、このシナリオあまりよい結末はまっていない・・・・なんとも息苦しい。
また震えながら泣き叫ぶ声を電話越しにもでも聞きたくはないのである。
0 件のコメント:
コメントを投稿