2020年3月1日日曜日

”子どもを新型コロナウイルスへの感染で一人も死なせてはいけない。”


確かに中国のデータをみると子どもの発生例は少ない。しかし、そもそもコロナは子どもの風邪の1~2割を占めるありふれた感染症だ。今回のデータは息が苦しいなど、それ相当の症状があって受診した患者のPCR 検査の結果である。

そのため、子どもの症状が軽すぎて受診せず、あるいは検査せずといった理由で診断されていないだけだとすると、子どもたちが無自覚のままウイルスを自宅に持ち帰り家族にうつす可能性も否めない。このウイルスの特性の全貌が見えていない以上、危機管理においては休校という措置はやむを得ないと私は考える。

子どもを新型コロナウイルスへの感染で一人も死なせてはいけない。小児科医である私は、切にそう願う。

 命は地球より重い、だから・・・・というは一見説得力あるんだけど、だったら、インフルのときも同じだよな、という話になる。

 自動車で交通事故があるから、車を禁止・・・とはならない。レントゲンなどの医療装置も同じ。危険はあるけど、それを上回る便益もある。

 社会の維持、発展に必要な便益を維持しながら、危険を合理的な範囲で回避する努力をする、というのが我々がとってきた道ではなかったのか?

 

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