2020年9月4日金曜日

欧米中心主義の超克


日本は反省はすべきところは反省すべきだと思いますね。

先日、思い出して、図書館で廣松渉の近代の超克論を借りてきた。
近代の超克とは、「政治的にはデモクラシーの超克であり、経済においては資本主義の超克であり、思想においては自由主義の超克を意味する。」(p18)と歴史学者の鈴木成高を引用し、当時の課題意識の水準を推し量ることができよう(p20)としている。

こうした課題意識は現代でも通じるもんだと思いますけど、序(p5)から引用すると、

ということもあったんですね。欧米の帝国主義を超克して日本を盟主とする新しい世界秩序を作ろうとしたんだけど、結局、帝国主義対帝国主義の戦いになってしまって、日本はアジアを侵略し、戦地で暴虐行為をして現地の人からの信頼を失った。

言いたいのは、民主主義や資本主義や自由主義に問題があるのはその通りで、剰えー廣松用語ー欧米中心主義に問題があるのはたしかなんだけど、それらを”超克”せんとして、中華ー中国が周囲の国より優れていて世界の中心であるかのように妄想し、日本が犯したのと同じ過ちを中国が犯してはいけないし、犯させてはいけない、ということ・・・だなああ。








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