2021年10月30日土曜日

余所者とNobody

 柳美里 Retweeted

そのとおりだね。

 

 本人が自覚しているかどうか定かではありませんが、柳美里さんは、韓国人に対しても外国人アイデンティティを保とうとしているのだと思います。本当に韓国に帰りでもしたら、『パンチョッパリ』としてエゲツなく差別されるのは目に見えているから。 https://t.co/OD4sdM6wdD

残念なことに、日本でも韓国でも、あるいは世界中で、余所者に対するバッシングはある。

小説家としては「おいしい」視点ーーというより、余所者としての悲しみを小説に吐き出すことでかろうじて生きていく勇気をもらっているのかもしれない。

(ちなみに余所者の意味で「外人」「外国人」を使っていないところにも注意)


中島みゆきの「異国」という歌を思い出す・・・中島みゆきといえば、

 
 「命の別名」という歌がある。知的障害者のドラマのためにつくられた曲だという。
 英語で”Nobody”という言葉がある。
 A person of no importance or influence 取るに足らない者と訳されているが、「何かの足しにもなれず、なんにもなれずに消えていく」・・・私も含めて多くの人達についての歌でもあろう。

 余所者は嫌われるが誰かになれた。その誰かになれた余所者を匿名のnobodyたちが攻撃するという構図ーーーこれも悲しいよなああ。

 国籍という区別はあっていいが、しかし、その底の同一性にも注目したいものである。彼女の発言に日本憎悪は感じない。



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