ただ、女性の解放にもコストがあったと言っているだけです。女性の解放が進み、女性が高等教育を受けるようになり、経済でサービス業の比重が大きくなる動きが加速していき、製造業が低迷しました。なるほど。
私は人類学と経済の視点を両立させたいと考えています。階級という要素は言うまでもなくあります。第一波フェミニズムは、女性たちが市民権を求めた運動でしたが、これはブルジョワ階級から出てきたもので、すべての女性を擁護するものでした。第二波フェミニズムも同じです。これは性革命を推し進めた運動でしたが、ブルジョワ階級に端を発し、その後、庶民階級に非常に速く浸透していきました。しかし、敵愾心が強い第三波フェミニズムは、すべての女性を擁護するものではありません。これは階級闘争であり、中流の女性(とその配偶者)が、男性支配がうっすらと残る上流階級と対立しているのです。
へえええ。
一方、一人親家庭の大半が属する庶民階級の女性たちにとって、敵愾心の強いフェミニズムのビジョンは生存条件を悪化させるものです。人がカップルを形成するのは、それがお互いを助け合う基本的な仕組みだからです。カップルを形成することの本来の機能は、生き残ることであり、その土台に男性と女性の連帯があります。
なるほどねええ。
上座部仏教のタイを見てください。性的関係が流動的でも、ゲイのアイデンティティが誘発されるわけではありません。あるいは大乗仏教の日本です。あの国において性的アイデンティティは、仕事でのアイデンティティにくらべればおそらく副次的なものでしかありません。
性に対する強い罪悪視があり、その反動として性の解放があったキリスト教圏と日本を同断に論じるのは無理があるよなああ。
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