キャンダスは、黒人の母子家庭が爆発的に増えた理由は、ジョンソン以降の福祉社会のせいで、黒人差別でも破壊できなかった黒人家庭が生活保護で破壊された、だから、生活保護なんてやめてしまえ、とくるわけだけど、すぐにはそれは無理だろう。だが、問題の認識は正しいと思う。
— buvery (@buvery) July 25, 2020
アメリカのBLMデモについては、そもそも警官の差別的暴力に対する抗議であるならば、アメリカン・インディアンなども被害者として含めるべきだったと思うし、白人に対する警官の暴力を含めた問題として抗議したほうがよかったのではないか、と思っている。
ただ、
BLMより黒人の黒人に対する犯罪や黒人社会における父親の不在のほうが問題だ、という主張にも違和感がある。
黒人の黒人に対する犯罪も問題にすべきだが、だからといって、警官の黒人に対する差別的暴力行為が問題にならないわけではない。
BLMで問題にしているのは、国家による暴力。他のことを目くらましにつかうべきではない。
また、黒人家庭における父親の不在に関しては、
□ 黒人家庭→高い、父親の不在率 ロールモデルの欠如 → 貧困、中退 高い収監率といわれるが、
→
子供の父親と結婚している率は低いが、父親と同居している率は言われる程高くない。
黒人の父親は、白人以上に子育てが大事だと思っており子育てに関わっている。
□ 生活保護があるから父親が無責任になって、母子家庭が増える
とも言われるが、
→避妊具や中絶の増加、未婚の母にまつわる否定的な烙印の減少のほうが未婚の母の増加に寄与している。
要するに、
☆ 人種差別 → 劣悪な教育環境 失業 貧困 高い収監率というほうが主張としてはより妥当、といういうべきものではなかろうか?
先日
という映画をみたが、そのなかで、
You're Guilty From the Moment You're Born'という黒人のセリフがでてくる。
(黒人は)生まれながらに有罪なんだ。
オリジナルの本では、
Constantly being suspected, accused, watched, doubted, distrusted, presumed guilty, and even feared is a burden borne by people of color that can’t be understood or confronted without a deeper conversation about our history of racial injustice.”
― Bryan Stevenson, Just Mercy: A Story of Justice and Redemption
黒人というだけで、常に、怪しまれ、非難され、監視され、疑われ、訝しがられる。常に推定有罪で、悪い意味で恐れられている。黒人が苦しんできた人種差別の歴史について語らずに黒人に背負わされている重荷を理解したり、その重圧に面と向かうことはできまい、と。
BLMの活動自体に問題はないとは言えないが、こうしたひどい差別がアメリカにはいまだに現存するので、アメリカのBLMの活動についてはわたしは同情的だ。
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