2021年10月23日土曜日

「怠け者」で「卑怯者」

休職分かってくれぬ家族=回答者・渡辺えり 毎日新聞
心療内科で適応障害と診断され「薬を飲んで休みましょう」と言われましたが、家族に迷惑になるので職場に通っています。家族には「怠け者、ひきょう者。必死に働いたことがないからだ」と言われました。
 健康な人達に適用する基準だと、「怠け者」「卑怯者」になっちゃうんだよなああ・・・・・精神的な障害に至った人たちにこっちの世界の基準は適用しちゃまずいんだよなああ。

 おれも友人が障害一級になってわかったなああ・・・・いままでの基準、一般の人たちに適用する基準でいっちゃうと「怠け者」「卑怯者」「いくじなし」「ズル」「情けない」「わがまま」「自己中心的」・・・そのものなんだよ、あきらかに。

 周囲が、障害者じゃなく、普通の人として扱いたくなる気持ちもわかるんだよーー「おまえは駄目な人間じゃない、できるんだよ!」と・・・以前から知っている周囲の人間も悪意で「怠け者」「卑怯者」と思っているわけでもない。

 でも、本人にとってはもう無理で、ちょっとでも押されると死んじゃうかも、みたいな地獄ににいるんだよなああ。

 評価する基準をずらしてやらないとまずい・・・

 もちろん、こっちの世界とあっちの世界の境界ってはっきり区別するのは難しいとは思うんだけど・・・・こっちの基準を通用させちゃまずい世界があって、薬とか時間とか温かい視線とか、そんなもので支えるしかないんだろうなあ、とは思うな。

 だから、世間様に比較的わかりやすくしたような取説つきのレッテルも障害者にとってはときに必要なんだろうな、と思うんだな、おれは。


 

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