2022年3月19日土曜日

エロと差別 発情と「しおらしさ」

アメリカだとファンタジーじゃなくて、

 

実物であるわけだね。
—女性の「性的」表現が「性差別」的になりうるポイントとは。

小宮 ふくろさんのイラストと共に分析をしたことがあります。その中でフェミニスト美学の研究を参考にして五つの分類をしました。

まず性的な部位(胸や尻など)を強調する。次に、
理由なく肌を露出させる。それと関連して、
メタファーを用いて性的な行為を連想させる技法もあります。また、
女湯のぞきから性暴力まで、女性が侮辱や侵害と感じる性的接近をエロティックに描く。最後に、
無防備なポーズ、戸惑い恥じらいの表情で、見る側に女性を性的に利用できそうだと感じさせる。

性的な表現だけど、性差別的と言えるのかなあ?

エロさが差別的になるかどうかは露出度ではなく、全体の文脈による。たとえば自分の好みで肌を見せる服を着た女の子が、自信満々で仁王立ちしていれば主体性の表現にもなる。「やめて」と恥じらうようなポーズを取れば性的対象として見たり触ったりしても拒絶しない女性、と受け身な印象を与えるかもしれない。

受け身な印象を与えたら性差別的と言えるのか?

これに関連して今日面白い記事を読んだなあ。

お悩み相談】同棲中なのにセックスレス…別れたほうがいい?

お悩みアドバイザー・壇蜜2022.3.16

男女平等を訴える風潮に反抗するようで申し訳ないのですが、まずここはひとつ「頼れる貴方あなた、やさしい貴方、私が選んだ貴方……そんな貴方に抱かれたい」というしおらしさをちょっとずつ出していく作戦はいかがでしょう。

「しおらしさ」とか「はじらい」というのは 「性的に利用できる」ということのシグナルになる場合が多いんだろうね。

Dominance hierarchy

From Wikipedia,

In primates, a well-studied group, high rank brings reproductive success,

類人猿では高い地位にあるアルファ猿は多くのメス猿と交尾できるわけだね。

で、人間では、

Sexual Arousal by Dominance and Submissiveness in the General Population: How Many, How Strongly, and Why?

Connolly (2006) reported that the “majority of males fell along the dominant end of the spectrum whereas the majority of females fell along the submissive end of the spectrum”. Similar results were found in this study. Men were more excited by their dominance than their submission, but women were excited by their own submission rather than their partner’s submission. On the other hand, the study provides evidence of women who were aroused by male submission, and men who were aroused by female dominance.

 男性は支配的な役割で性的に発情しやす人が多く、女性は服従側の役割で性的に発情しやすい人が多い、と。(もちろん、男性が服従すると興奮する女性もおり、女性に支配されると興奮する男性もいる。)


「しおらしさ」とか「はじらい」とか受け身や劣位を示すジェスチャーかオスに性的発情を促す信号になりうるわけだね。

じゃあ、これは差別か?というと

The legal definition of discrimination is the unequal treatment of persons on the basis of an identifying characteristic.

差別とは特定の性質によって人を不平等に扱うことだが、 

 ぶりっ子のように、「はじらい」「しおらしさ」「受け身」を自発的、主体的に演じることはあり得るわけで、他の人が特定の仕方でその人を扱っているわけではない。

 漫画や小説のキャラを女性だからといって、エロく描写するのは差別かというと、漫画や小説のキャラは架空の存在であって、法律や倫理の保護をうける「人」ではない。

 じゃあ、エロキャラ描写は問題ないのか、というと全然ないわけではない、と思うんだな。

 それはやっぱ公共空間、不特定多数の人たち目にする空間では、残虐な描写やエロい描写について不快に感じたり、嫌悪感を感じたりして観たくない場合があるし、あるいは、子供に真似られたら困るような内容だったりする場合もあり、観ないを選択できるように、Content Warnings 内容に関する警告をすることはできる・・・というかすべきだと思うんだな。

 不快だから絶対だめ、とかじゃなくて、不快や嫌悪感を感じるかな、と思った作品については予め空間を区切って警告する。

 また、差別につながらない場合が絶対ないわけではなくて、公共機関の宣伝で女性ばかり、あるいは、男性ばかりのキャラを使うのは差別だし、男は外で仕事、女は家で家事のような固定観念を助長するような描写も差別的といえる。それはつまり、社会に現実におきている差別を助長するから。

 それ以外で例えば、キャラがおっぱい半分出そうが、恥骨が強調されようが・・・おれは問題ないと思うが、嫌悪感がある人たちは、文句いう権利はある。

ただ、 suzuky Retweeted

映画の賞とかでおっぱい半分だしたり生足ピラピラ見せたりしているわけで、あれがよくてイラストだとだめというのは・・・普通わかりにくいわなああ・・・・「受け身」云々とかいうけど、「ピラピラ」「チラチラ」ってのは水着に比べれば 「受け身」だろう。


・・・とにかくエロい表現そのものは差別ではない。

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