というより今回は、EUが過剰にロシアに依存したために、プーチンが報復のリスクを軽視して侵略の誘因になった。経済学でいうホールドアップ問題。 https://t.co/tBbgECNtpD
— 池田信夫 (@ikedanob) March 14, 2022
ミルやカントの議論が紹介されているわけではなく、経済的利益が共通すると軍事的衝突も少なくなる、という議論を自分たちの著作でしている、という形でミルやカントが登場。
“The idea was that if you knit together the French and German economies, they wouldn’t be able to go to war,” Mr. Haass said. The aim was to prevent World War III.
そういえばそうだね。
ドイツと仏が仲が悪かったのをなんとか抑えようとして経済的相互依存のEUをつくって・・・まあ、うまくいったわけだね。
ただ、ロシアの場合、
In terms of the current crisis, Mr. Haass argued, in some ways the economic benefits were not mutual enough. “The Germans needed Russian gas much more than Russia needs exports, because they can make up for lost revenue with higher prices,” he said.
ドイツに油は大量に輸出しているが、ドイツから輸入はあまりしていない。
ーーーつまりドイツはロシアに依存しているが、ロシアはドイツに依存していないからロシアのほうが強い。
ちなみに、中国とロシアとの関係では中国のほうがうわて
If Russia’s financial system was more integrated with those of the allies, they might have been more hesitant to take measures that could provoke a financial crisis.
ロシアの金融システムが米国の同盟国のシステムに完全に統合されていれば、これを止められるとやばいので戦争をしぶったかもしれんが、他に抜け道があれば、「そんなの関係ねえ」みたいに突進できちゃう。
Mr. Martin has written skeptically that economic ties promote peace, arguing that countries open to global trade can be less worried about picking a fight with a single nation because they have diverse trading partners.
貿易相手国が世界的に分散していれば、その中の一国と喧嘩しても影響は少ないわけだね。
ーーー日本もエネルギー源その他の資源の分散をしないとだめだね。
太陽光、風力、水力、天然ガス、石油に原発と・・・・軍事だって、アメリカに依存してばかりいるから、言いたいことも言えない。
今回のロシアの行動については、ここまで厳しい制裁になるとは思ってなかった、なおかつ、国民生活なんてそもそも大して重視していなかったのでは、という意見を紹介している。
経済制裁の効果についていうと、私の読んだ記事の範囲では、
1)経済制裁で相手国を疲弊させることはできるが、
2)屈服させることはほぼできない。むしろ結束を強くすることもある。
(イラン、キューバ、北朝鮮・・・)
3)大国にほぼ全面的に依存している友好国なら制裁が効く可能性がある
(南ア)
ーーー日本がアメリカ様の顔色をいつもうかがっていなければいけない所以だね。
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