2022年4月21日木曜日

軍事的合理性を超えた動き

どんな戦争も目的を達成すれば勝利で、達成できなければ、たとえ戦闘に勝利したとしても、それは敗北です。中国にとって台湾の武力統一とは、100km以上離れた重武装した島を完全占領し、新政権を樹立して統治を開始し、長期にわたって維持することを意味します。

 

   そのためには、弾道ミサイルなどによる攻撃、航空・海上優勢の確保、着上陸侵攻作戦などを成功させ、上陸させる大部隊に対して、途切れることなく補給をしなければなりません。どの段階で失敗しても、例えば米軍が介入して補給が途切れたとしたら、上陸部隊は孤軍となってせん滅されます。しかもこの間台湾軍が反撃して中国本土にも戦火が及びます。


 軍事的にみればその通りなんだろうけど、今回のロシアによるウクライナ全面侵攻についても軍事的には合理性はない、と言われていた。 

 準備しつつあった装備などからして、全面侵攻もある、と見ていた人たちもいたが、全面侵攻するには、圧倒的に軍備力が足りない、やっても占領維持できない、侵攻したとしてもドンバスのみ、みたいな感じだった。

 独裁政権だと独裁者に都合のいい情報ばかりあがって、客観的な合理性に基づいて行動できない危険性が民主政権よりたかいんじゃないか?

 プーチンの大誤算のようなものが、中国に起きない、とも限らない。




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