2022年6月25日土曜日

中絶問題

 

 憲法に「中絶」の文言はなくても、憲法で、中絶を禁止している、要請している、どちらでもない、また、中絶する権利を否定している、肯定している、どちらでもない、という憲法判断はありえよう。
ただ、 立法で解決しよう、というのが合理的だろう、とおれも思うな。 中絶問題というのは、アメリカでは政治的には大問題なんだろうけど、おれの読んだ範囲では、倫理学者の間でも大問題であって、中絶する権利を認めるのが進歩的で反対するのは時代錯誤・・・・みたいなもんでもない。宗教とは関係なく議論されるが、カソリックの立場についてググったら、


 カソリックって中絶反対なのかと思ったら一枚岩じゃないんだね。

 カソリックとすれば、性行為の目的は、子作りだから、堕胎は避妊と同じく性行為の趣旨に反しており禁止するのが原則。しかし、現実には中絶は「奇跡」としてみとめられる場合もあった。また、胎児に魂が宿るーensoulmentーのは妊婦が胎動を感じるー“quickening,”ーときであって、およそ18週目までなら中絶は許される、という見解もあった。また、良心の問題として中絶を認める一派もあった。
 面白い議論だな、と思ったのは、妊娠何日目でも、胎児も「潜在的には」人間だから保護すべきという議論に対して、我々は「潜在的に」死んでいるけど、だからといって保護が薄くなっていい、というわけではなかろう、と中絶支持派からの議論・・・・この議論は始めて聞いて面白いなとおもった。



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