憲法に「中絶」の文言はなくても、憲法で、中絶を禁止している、要請している、どちらでもない、また、中絶する権利を否定している、肯定している、どちらでもない、という憲法判断はありえよう。これは、間違った理解。Roe v Wadeこそが司法の政治化の結果で、米国憲法には中絶の権利は何も書いていない以上、どうするかは州と州民の権限だというのが連邦憲法の素直な解釈。先日、イエールの法学者が中絶支持だがRoeには反対だ、と意見していました。 https://t.co/PrSUXehZm1
— buvery (@buvery) June 24, 2022
ただ、
立法で解決しよう、というのが合理的だろう、とおれも思うな。バイデンはRoe を連邦法や、州法にしよう、と言っている。理屈はこの通り。憲法的にも、司法判断で通すのではなく、立法すべきだろう。 https://t.co/dKS1F8xi1a
— buvery (@buvery) June 24, 2022
中絶問題というのは、アメリカでは政治的には大問題なんだろうけど、おれの読んだ範囲では、倫理学者の間でも大問題であって、中絶する権利を認めるのが進歩的で反対するのは時代錯誤・・・・みたいなもんでもない。宗教とは関係なく議論されるが、カソリックの立場についてググったら、最高裁では、判例踏襲は絶対ではないと判決しているので、それに倣えば、上位審なら拘束されても、最高裁は拘束されないので、前半の議論は関係ないでしょう。中絶の政治化については、レーガン時代にエヴァンジェリストを共和党に政治参画させたからですね。https://t.co/RBnHVpzyF2 https://t.co/aKcbMbx2G7
— buvery (@buvery) June 24, 2022
カソリックって中絶反対なのかと思ったら一枚岩じゃないんだね。
カソリックとすれば、性行為の目的は、子作りだから、堕胎は避妊と同じく性行為の趣旨に反しており禁止するのが原則。しかし、現実には中絶は「奇跡」としてみとめられる場合もあった。また、胎児に魂が宿るーensoulmentーのは妊婦が胎動を感じるー“quickening,”ーときであって、およそ18週目までなら中絶は許される、という見解もあった。また、良心の問題として中絶を認める一派もあった。
面白い議論だな、と思ったのは、妊娠何日目でも、胎児も「潜在的には」人間だから保護すべきという議論に対して、我々は「潜在的に」死んでいるけど、だからといって保護が薄くなっていい、というわけではなかろう、と中絶支持派からの議論・・・・この議論は始めて聞いて面白いなとおもった。
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