2022年6月27日月曜日

中絶問題5

ただしブラックマン判事は、この権利を無条件に認めたわけではなく、胎児の権利についても尊重する必要性を示しています。そのために最新の医学上の研究結果に基づき、妊娠の全期間を3つに分け、中絶の権利の及ぶ範囲を検討しました。
従来も、‘My body, my choice’というわけではなかったわけですね。
最高裁は先例で、憲法に明示の規定がない基本的権利を認めるには、国民が共有するこの国の歴史と伝統に、その権利が深く根ざしていることを必要条件としている。妊娠中絶を制限する州がまだ全州の半分以上残っている事実に鑑みれば、中絶の権利がこの条件を満たしていないのは明らかだと主張しました。
日本の最高裁は、憲法上の権利の認定に同時代の社会事情を重視する傾向があるが、そうした説はアメリカにもあるわけですね。
司法における保守は、行政府の長(大統領)や立法府のメンバー(議員)と異なり、判事は国民の投票で選ばれない以上、あくまでも憲法の条文の意味、特に憲法制定時に理解されていた条文の意味を忠実に解釈して、憲法判断を行うのが仕事である。
 司法の役割について抑制的であるのが保守ということかな・・・とすれば日本の司法は保守的である、ということになる。
ロー判決の根幹をなす原則、すなわち女性は一定の制限の下で妊娠中絶をおこなう憲法上の権利を有する、という部分は維持しました。そしてその根拠を、抽象的なプライバシー権ではなく、合衆国憲法修正第14条の「何人も適正な手続きなしに生命・自由・財産を奪われてはならない」という規定に求め、「生存の意義や意味について個人が自分自身で決定する権利」は自由の根幹をなし、この自己決定権には中絶選択の権利が含まれるという見解を示します。
なるほど。 

  「ロー対ウェイド事件判決」をくつがえす判決の草稿、そこには何が書かれていたのか?
またケーシー判決が根拠とした、憲法修正第14条のデュープロセス条項が保護する「自由」から中絶の権利を導き出すのには、無理がある。ケーシー判決は女性の自己決定権、尊厳などを重視するが、同条項は本来手続き的な性質のものであって、そのような特定かつ実体的な価値観を含意していない。
なるほど。 

 日本では英米のリベラルメディアを口移しで、無制限の中絶する権利が進歩的なように思っている人がいるが、中絶は古代ローマでは広く認められていた。 

  Historical attitudes to abortion Infanticide Common in Roman Empire Infanticide, the killing of unwanted babies, was common throughout the Roman Empire and other parts of the ancient world, according to a new study. 

 子殺しもOKーー大人の都合が優先したわけだね。 

  ロー判決、ないしケーシー判決における中絶ができる要件を司法ではなく、立法で制定していくべきだね。他の国ではそうしている。アメリカの特殊事情があって大騒ぎになっている。日本とはそれほど関係ない。
 
 日本では、むしろ、養子制度やシングルで子供を産んでも手厚い保護が受けられるような制度を充実させる方に力を入れたほうがいい。

 


「5人家族のうち父、兄、妹が自死。母親は離婚後は疎遠に…」 京アニ放火・青葉真司被告が陥った過酷な家庭環境“負の連鎖” 『日影のこえ メディアが伝えない重大事件のもう一つの真実』より #2 高木 瑞穂

不幸というのは個人や家族だけにとどまらず他人へも連鎖する。
社会のセーフティネットを見直す一助になればと…
手厚いセーフティネットを設けたほうが社会全体の幸福にもつながる。

 ただ、この世の中には、きっかけさえあれば犯罪に走って他人を傷つけてしまいそうな人たちが一定数いることも認識しておくべきだね。


「神経衰弱」って?


”mental breakdown" につけた訳語なんだろうね。

しかし、鬱や不安神経症で苦しむ人達は多いよね。


  NHK ハートネット

「次世代が差別の矛先を突きつけられないよう、写真と言葉で抗い続けたい」
そう語るのは、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんです。
原点となったのが、在日コリアンという出自を語ることなく亡くなった父親の存在。
ルーツをたどる安田さんの思いを取材しました。
【⏰29日(水)夜8時 Eテレ】〈アンコール放送〉
▼番組の情報はこちら
https://www.nhk.or.jp/heart-net/program/heart-net/1974/

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