2022年7月3日日曜日

性交渉、性サービスの自由

 

まあ、しゃあないもんはしゃあない。 

 現実を直視しつつ、しかし、だからといって、米国の不正に目をつむるわけにもいかない。 

 不正があればちゃんと認識し、指摘しておかないと。

アメリカがボスだとアメリカに卑屈になるひとが多くて嫌なんだよ。
アムネスティはなぜ、買春を人権だと考えるのか。

そうは考えていない。私たちの方針は、セックスの買い手の権利についてではない。犯罪化がもたらしかねない人権侵害から、セックスワーカーを保護することがすべてだ。

またアムネスティは、買春を人権だとは見ていない。(だが、セックスワーカーには人権があると考える!)

アムネスティはなぜ北欧モデルを支持しないのか。

北欧モデルの意図に関わらず、買春やセックスワークの組織化を取り締まる法律は、セックスワーカーにとってリスクがある。

 

そして現在は、性売買が問題なのではない、女性が強制的に働かされることが問題だ、という考えが日本のフェミニストの中でも主流の思想だが、殴られ引きずられ行為を強いられることだけが「強制」ではない。「自主性」の程度だけで、性売買の問題を考えると、性差別構造や、性売買業界の構造が見えてこない

 


売られているのはあくまでもサービスであり、人格や人間ではない。性産業従事者が提供するのは存在ではなくサービス労働だ。


一方、世界にはセックスワーカー本人は取り締まりの対象としないけれど、利用する人を犯罪として取り締まる、という体制をとる国もあります。これは一般に「北欧モデル」と呼ばれます。


おれはどっちかというとアムネスティー派かな。

若い頃、 Sex, Drugs, Death and the Law  というのを読んで、たぶん、それからあまり意見は変わっていない。

基本的には、性交渉、性サービスの自由は守られるべき。

社会に女性差別や悪辣な労働環境はある。

それはどんな分野でもあるのであって、女性差別や悪辣な労働環境があるからといってその職業をなくしてしまうのもおかしい。その職業、業界を通じて、女性差別の是正、労働環境の改善をして女性の人間として尊厳が守られるようにしていくべき。




0 件のコメント:

コメントを投稿