2022年12月2日金曜日

” for good people to do evil - that takes religion."

 


Richard Dawkins - The God Delusion - Full Documentary
 
1時間20分あたりで、Steven Weinberg の 

 "With or without religion, good people can behave well and bad people can do evil; but for good people to do evil - that takes religion." 

 言葉を引用している。宗教があってもなくても、いい人はいいことを、悪い人は悪いことをするが、いい人が悪いことをするには宗教が必要だ、と。 ただ、
for good people to do evil - that takes religion or nationalism
だろう。あるいはracism も入れてもいいが、人種差別主義者は悪い人だ、と言うかもしれない。しかし、人種差別主義者も同じ人種の人については普通に親切な人が多い。

 歴史を通じて、様々な社会で宗教が滅びなかった、というのは、進化論的に有意義だからなのか?

Dawkins の ”God delusion” によれば、

p172
Perhaps the feature we are interested in (religion in this case) doesn't have a direct survival value of its own, but is a by-product of something else that does.
p176
Natural selection builds child brains with a tendency to believe whatever their parents and tribal elders tell them. Such trusting obedience is valuable for survival: 

宗教そのものは進化論的に有益ではないが、他の有益なものの副産物なのではないか、 と。生存に役立つ他のなにかついてはいろいろ説があるが、Dawkinsは、親や部族の長老たちの言うことを信じて従うことは生存の確率を高めるので、そうした習性の副産物ではないか、と。

   

 宗教:クラッシュコース社会学#39

こちらは社会学的な観点から考察(・・・便利だよなああインターネットの動画サイトって。)

まず、宗教とは
 
3 major functions 

social cohesion 
social control 
provide people with a sense of purpose in life

デュルケームによれば、畏敬の念を表すべき聖なるものを認識する思想、実践の統一的体系だ、と。そして、社会をまとめたり、支配・管理したり、人生に目的を与えたりする役割を果たしている、と。

    

01 Modernist Theories of Religion 01 (Functionalism, Marxism, Feminism)
これもめちゃくちゃおもしろいし、助かるよなあ。

(大学なんて要らないんじゃないか、と思っちゃうよなああ)






















おもしろいんだけど、ここでは、社会が、あるいは、支配者が、あるいは、男が社会の構成員を、あるいは労働者をあるいは女性を支配・管理する役割を果たしている、というところに注目しておきたい。

   

 02 Modernist Theories of Religion 02 (Interactionism, Weberianism)


 
The Illusion of God's Presence - The Biological Origins of Spiritual Longing

 この教授の説は以前もみたことがあったが、こちらは社会学的ではなく、生物学的な観点からの説明。

生物というのはすべてまっさらの状態で刺激に反応していくのではなくて、世界を認識するための大雑把な型が脳みそに生まれつきそなわっているんだ、と。母ちゃんがくれば保護者としてすぐ認識でる。
 泣けば助けてくれる、助けたいと思っているし、実際助けてくれるし、助ける力ももっている。それは、祈りに応じて無限の愛でもって、全知全能の神のイメージと同じ型。
 とてもつらくて誰かの助けが必要なときなどこの型が発動して神の幻影を観るのだ、としてもおかしな話ではない、と。


 神の種類として、母性的なのと、男性的なものがあるが、女性的なものは生物的な脳に基づいて保護者を認識する機構によるものであり、男性的な神、というのは社会的必要性から発明されたものではないか、と。社会なりを力や恐怖によって支配・管理するイメージですね。

 アメリカ人がキリスト教の集会なんかで両手をあげて祈っているんだが、神からメッセージを受け入れようとしているのか・・・あの姿ってのは赤ちゃんが寝ながら母親を探しているんだが、認識しようとしている姿にそっくりなわけですね。



0 件のコメント:

コメントを投稿