2022年8月20日土曜日

democracies contain their own threats to liberty

ただ、これは、町山くんの応答のしかたもまずいんじゃ。

  多数者の専制については、以前もかいたので繰り返しになるがミルに即して言うと、

  Mill’s Moral and Political Philosophy
He makes clear that democracies contain their own threats to liberty—this is the tyranny, not of the one or the few, but of the majority (OL I 1–5)

 

It is generally thought that by applying this categorical approach to liberty and its permissible restrictions Mill is led to offer a fairly extensive defense of individual liberties against interference by the state and society. I
 1人や数人の支配者の圧政によって大衆が苦しんだように、多数の支配の圧政によって少数者が苦しめられることもある。これが民主主義にとって脅威だ、と。

 例えばの話、多数決で、日本では、朝鮮系の日本人には投票する権利を与えない!なんて法律もありえるわけだ。しかし、それじゃまずかろう、ということ。国家によって制限できない自由が少数者にも保証されるべき、というのがミルの議論だったわけだ。 

  で、応答している元の投稿は、月刊HANADAのアンケート ①HANADAのインターネットアンケートなんてあてになりませんよ、とまず答えるべき。

最新の世論調査では、


町山くんの回答に従えば、「民主主義は多数決ではない」から国葬に反対する民意も無視していい、みたいに聞こえてしまう。

②世論調査は民意をある程度反映するものであるが、民主主義でいう多数決ではない。
③かりに多数決で決まったことでも侵害してはいけない、自由・権利がある。(ミルの論点)

 例えば、国葬ということが多数決で決まったとしたら、たぶん、これ自体を揺るがすことはできない。しかし、その国葬で、一般人に、起立、目を閉じること、沈黙すること、半旗を掲揚するなど強制するとしたら、これは、市民の自由を不当に侵害するものとして許されない・・・・こういった議論が必要であった。
 
町山智浩 Retweeted そのとおり。イスラム教徒にもいってあげほしい。


 池田信夫 Retweeted 言いたいことはわかるが、中核派と日本共産党って仲悪いんじゃないの?


中核・革マルは共産党の分派なの?
 〈問い〉 ある本に、「中核・革マルなどは、日本共産党から分派した」と書いてありました。これは事実でしょうか。日本共産党とはまったく無縁の暴力集団だと思っていたのですが。(東京・一読者)

 〈答え〉 いわゆる「内ゲバ」で殺人を含む暴力行為をくりかえしてきた中核・革マルや、「よど号」乗っ取り、企業爆破事件などを起こしてきた赤軍派・日本赤軍などは、いずれも日本共産党とはまったく無縁の暴力集団です

 創価学会、立正佼成会、生コン、医師会・・・様々な団体が特定の政党を支援し票田になっており、それは問題ないが、反社会的団体の広告塔になるような付き合いはまずいだろう、という意味でしょうね。 

確かに「反社」は不明確で、私も当初心配していたが、使っている弁護士らによると その活動が司法によって繰り返し違法と判断されている団体、というような意味で使われているようだね。
 ただし、フランス法などを参考にして、日本でも新たな基準を設けるべきという議論もある。そうした議論は必要だというのが私見。


 宮島氏の陣営は当時、日臨技の政治団体とほかの関連団体などで、計10万票を得たいと思っていた。
政治家は票を得るために様々な団体と「癒着」する。しかし、広告塔になるような形で反社会的団体とつきあうと反社会的の違法活動まで実質お墨付きをあたえてしまうようになるのでまずい。
 

 池田信夫 Retweeted


これは合理的な考え方だね。 

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