2023年9月18日月曜日

埼玉県、川口市の哀しい事件の教訓は?・・・・震災 朝鮮人 流言飛語→虐殺

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風化させてはいけない。

しかし、川口市には他にも哀しい事件の教訓はないのかな? 

―関東大震災80周年記念報告―

川口市近代史料編Ⅰ「205・関東大地震実記(長島彦太郎)第4章 夜警と鮮人騒ぎ」の抜粋である。川口市安行領家での関東大震災時の記録(長島剛次郎所蔵)である。(カタカナの記述をひらがなに直し、実記の文字をそのまま引用する)

 『有史以来の大地震及東京の大火災等を機とし不逞鮮人が東京横浜に暴動し其の余波は我県内にも侵入して早やその一団は根岸鳩ヶ谷方面に出没したとの怪報が3日午後2時頃に達せられたので血気の青年や在郷軍人等は日本刀、脇差、槍、竹槍、鉄棒等を持って自警団を形成した。

不逞鮮人が既に近在に妄動したと聞いた村民の人心は如何であろう。鮮人暴行団襲来の報流言蜚語早鐘の如く伝播し極度の不安と恐怖にて各地住民は半狂乱となった。

鮮人を恐れて寝もせず。東京の火災は不逞鮮人と社会主義者の仕業と噂され彼らは爆裂弾を携えて家を焼き毒薬を井戸に投じて危害を加えるそうだ。依って東京方面では鮮人は誰彼と問わず之を捉えて撲殺する由、其の他各地にて見当次第鮮人を討殺したのだ。

9月5日、埼玉県千葉県とも戒厳令が布かれた。9月6日の北足立郡長の通報である。「朝鮮人の風評に関し針小棒大の説を為すものあり誤解を招くの虞有之候処右は朝鮮人必ずしも不逞の者に之無く候。苟も暴行に出ずるが如き事無き用御訓戒相成候。」

鮮人暴動も近在に切迫せぬから騒ぎ立てる程もなかった9月7日、福田雅太郎関東戒厳司令官は「自警団及び一般人民は武器又は凶器の携帯を許さず。全て鮮人が悪い企をして居る様に思うのは大まちがいである。」と命令を発した。

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